小説

知美の試験監督での我慢

※これは海鳥の創作した作品ではありません。

ちぃ……、ちょろちょろちょろちょろ……
「あーあ、今日は試験監督か、めんどくさいな」
朝、マンションを出る直前にトイレに行った知美は、いかにもだるそうにつぶやきながら、
清純な純白のパンティーをたくしあげ、タイトスカートを整えた。
それが、今日最後のトイレになるとも知らずに。

大学院生の知美は、今日、入試の監督を補助する仕事をすることになっていた。
8年前、知美自身が受験したのと同じ文学部英文科の入試であり、大部分が女子だ。
今日監督する教室も当時と同じ、400人が一度に受験する1号館3階の大教室。

ひとつ、知美には不安があった。
理系校舎の女子トイレは非常に少ないのが例であるが、
この大教室がある理工学部の1号館も例外ではなく、女子トイレは1階に1ヶ所だけ。
知美が受験したときの休憩時間には、トイレの順番を待つ長い行列が、
長い廊下の端から端まで伸びるほどであった。
知美はずっと並んでいたがトイレにありつけなかった。
しかし、驚異的な膀胱を持っており、合格したのである。
もっとも、その年には数名の女子受験生がおしっこを漏らしてしまったので、
翌年から3階に2つある男子トイレのうち1つを女子用として使うことにしていた。

ところが、1号館3階大教室に荷物を置き、受験心得の案内どおり3階の臨時女子トイレに行ったはずの
女子受験生が、みな不思議さと焦りの色を浮かべて引き返してきたかと思うと、
1階へと降りていくではないか。
「……?」
知美がためしに彼女たちの後をつけてみると、1階の女子トイレには長い行列ができている。
それも、知美のときと同じように、廊下の東端にあるトイレから西端まで。
「……??」
階段を上がって3階のトイレに行ってみると、男子受験生がひっきりなしに出入りしている。
あろうことか、臨時女子トイレであることを示す張り紙がはがれてしまっていたのだ。
「これは、大変なことになるかも……」
知美は背中に寒気を感じた。

3階東の大教室で受験する女子受験生のほとんどがトイレにありつけないまま、
午前9時30分、英語の試験が始まった。
女子受験生がトイレに行くときは、知美がトイレまでついていく決まりである。
知美は教室最前部に置いたパイプ椅子に座って、教室を見渡した。
暖房の効きが悪いのか、寒い。

尿意を覚えている受験生も多いはずだが、誰もトイレに行こうとしない。
英語は最重要科目なので時間をロスしたくないし、周囲の受験生に対するプライドというのもあるだろう。
それでも、知美はおしっこを我慢している娘を何人か、それも女子ばかり、目ざとく見抜いていた。
顔を真っ赤にして、鉛筆を握り締める娘。
左右のつま先に交互に力を入れ、太股をぎゅっと締め付けるようにしている娘。
無意識に股間に指先をあてがったかと思うと、恥ずかしくなったのか慌てて手を外す娘。
それでも、ついつい股間に手が行ってしまう娘。
ズボンの上のほうを引っ張って、股間を締め付けている娘。

午前10時半頃には、教室に2つの変化が生じていた。
1つは、女子受験生たちの我慢の動きが大きくなったことだ。
たまらず貧乏ゆすりをはじめる娘や、もぞもぞと腰を動かし始める娘には、
知美が「机を揺らさないでね」と注意しなければならない。
数人だけだが、左手でそっと股間を押さえている娘もいる。
試験監督の立場としては、揺らすくらいなら押さえてくれたほうがいいのだが、
同性の立場としては、股間を押さえる年頃の娘ほど見るに堪えないものはない。

そして、2つ目の変化は知美に生じたものであった。
「まずい……水分控えてきたはずなのに」
おしっこしたくなってきたのだ。
だが、受験生が我慢しているのに自分がトイレに行くのには罪悪感があった。
知美は、太股に力を入れ、内股になって試験会場を巡回した。
「タイトスカートでよかった……ズボンだったら変な歩き方がわかっちゃう」

11時半。試験が終わり、監督長が「それでは、休憩です」と言うと、
数人の女子受験生が教室を脱兎のごとく飛び出し、ダッシュでトイレに向かった。
その後をぞろぞろと歩いていく受験生も、おそらくトイレに行くのであろう。
「かわいそうねー、並んじゃうんだもんね、でもあたしはトイレ行けるもん」
2号館には試験監督控え室があり、試験監督専用の女子トイレがあるのだ。
知美は最後の頑張りとばかりに、自然と小走りで2号館に向かった。

ところが、知美がそこのトイレに着いてみると、50人以上の女子受験生がずらりと並んでいる。
「うそー!!!」
と絶叫しそうになったのをなんとか飲み込んで控え室に戻ると、会場管理の責任者の男性がいた。
「すみません、このトイレ……」
「ああ、1号館が混雑してるので、やむを得ず受験生に開放したんだ」
「はぁ、そうですか……」
知美は引き下がった。
受験生のためだからしょうがない。けど、おしっこは理性で我慢できるものではない。
職員用に用意された弁当を食べる間も、足をきつく組んでいた。

その間も、2号館の女子トイレには、続々と女子受験生が並びにきている。
足を交差させている娘。太股をすり合わせている娘。スカートの裾をぎゅっと握り締めている娘。
そして、前かがみになって股間を押さえている娘、「早く、早く」とつぶやきつづける娘。
みな険しい表情でトイレにたどり着くのを待っている。

12時40分、着席時間の20分前になってもまだ並んでいる30人以上の娘に、知美はつとめて感情を出さないように告げた。
「まもなく、着席時間ですので、教室に戻ってください」
後ろのほうに並んでいた彼女たちは平然と、前のほうの女子受験生は恨めしそうに列を離れた。
知美は内心かわいそうにも思ったが、
「あたしだけがこんなに我慢するなんて不条理だもん」という悪魔のささやきも聞こえた。
事実、知美がその宣告をするときも、かたかたと足音が聞こえるほど大きく足踏みをしながらだったのである。

13時。2科目目の国語が始まった。15時までの120分間で、これが終われば試験は終りとなる。
3分の1くらいの女子受験生が股間をそっと押さえながら答案を書いている。
我慢できないけどトイレに行くのは恥ずかしいのだろう。

退室が許される13時20分になるかならないかのうちに、数人の女子受験生が手を挙げた。
知美はすぐに全員をまとめてトイレに連れて行ったが、
既に他の教室から来た女子が並んでいる。多くの娘が小さく足を動かしている。
全受験生がトイレを済ませて帰るまで、10分近くかかってしまった。

知美らが教室に戻ると、15人ほどの女子が次々と手を挙げ、トイレを求めた。
彼女たちは教室を出るとドタバタと駆け出し、トイレに着くと既に出来ていた長い列に絶望の表情を浮かべながら並ぶ。
足踏みする娘、腰を揺らす娘、誰もじっとしていない。
そのうち、トイレの中から激しい足音が聞こえてきたので、静かにさせようと中に入った知美は、
順番を待っている娘の一人が股挙げのように激しく足踏みしているのを見た。
その他の娘も半分くらいは股間を押さえてしまっている。女子トイレの中だと安心して押さえられるのだろう。
やっと個室が空き、股挙げしていた娘が入ると、音消しもせず堂々と放尿音を響かせた。
それを聞いた知美は、おしっこが出口をこじ開けようとしているのを感じ、慌てて押さえてしまった。
「だめ!受験生の手前、そんなことしちゃ」
知美は慌てて手を離したが、いったん押さえてから離してしまうと、余計に我慢できなくなるのだった。
知美は押さえるのだけはやめようと、腰をぐっとかがめて堪えた。
目の前にトイレがあるのに並ぶことすら許されない不条理を噛み締めながら、知美らは席に戻った。

こうして、ものすごい勢いで出て行こうとするおしっこを何とか我慢しながら、
知美が何度目かに受験生を連れて教室に戻ると、14時40分、終了20分前が来た。
これ以降、受験生の退室はできない決まりである。
自分と多くの受験生がいかにもおしっこを漏らしそうになっているのに、トイレに行けない。
知美は断腸の思いで、教室の前のほうにある試験監督補助員用のパイプいすに腰掛けた。
腰をよじっておしっこの出口を締め付けようとすると椅子が音を立てる。それは出来ない。
受験生を見ると、女子は一人また一人と股間を押さえ始め、ついにはほとんどの生徒が左手で押さえながらの受験になった。
はぁ、はぁ、といったため息やうめき声が、そこかしこから聞こえてくる。
ズボンのファスナーを下ろしてパンティーの上から押さえている娘もいる。
知美は押さえようにも、前に机がないので、押さえるところを見られてしまう。
それに、タイトスカートだから、座ったまま押さえることは出来ない。
今日はじめて受験生を恨めしく思った知美であった。

地獄のような試験が終わり、大半の女子受験生が股間を押さえたまま、
「おしっこー!」「我慢できないー!!」「漏れる!!!!」などと叫びながら
猛ダッシュで教室を飛び出した。
「これであの子たちも、あたしもやっと、やっとトイレに行けるのか……」
知美は今度こそ本当に最後の頑張りだと自分に言い聞かせながら1号館のトイレに向かった。
感情に関係なく出てきそうなおしっこを時々立ち止まっては手で押さえつけながら階段を下りた。

相変わらず、2号館のトイレには長蛇の列。
しかも、一人残らずあそこを両手で握り締め、うろうろ歩き回ったり、ぴょんぴょん飛び跳ねたり、
顔を真っ赤にして前かがみになったりしている。
「男子の前で押さえちゃって、恥ずかしくないのかしら」と
彼女たちを内心で見下しながら、知美は腰を折り曲げて必死に尿意と戦っていた。

しかし、前後の女の子がいかにもおしっこ漏れそうな表情で
「おしっこ、おしっこ、おしっこ……」
などとつぶやいているものだから、知美の尿意は膀胱に溜まっている以上に感じられた。
「もう、押さえちゃおうかな、スカート捲くって」
パンティーが見えてもしょうがない、などと不埒なことを考えていたときである。

じゃらじゃらじゃら……
リノリュームの床に激しく落下する水音。
しかし、それは知美のではなく、知美の前にいる受験生のものであった。
知美もそれを聞いて危うく漏らしそうになったが、思わずタイトスカートを捲り上げ、
パンストの上から股間を握り締めて堪えた。

知美自身の決壊は免れたが、周りには、尿意を我慢していなさそうな人は誰もいない。
知美は、「この場所とっといてよ!!」と言いたいのを辛うじて飲み込みながら列を離れ、
彼女を救護室へ連れて行くことにした。

知美は漏らしっ娘を救護室に連れて行った。医局の中年男性が無造作に指示する。
「これ替えのパンティね、はかせてあげて」
「はい……」
知美はときおり股間を押さえたり、腰に全力を集中して括約筋を締め付けたりしながら、
非常に効率悪く彼女の着替えを手伝った。
「おや、あんたもおしっこしたいの?」
「凄く……」
本来なら異性の前で尿意など告白しない知美が、思わず言ってしまった。
男性は苦笑いしながら知美を帰してくれた。
「じゃ、がんばれ」

知美が戻ると列は長くなっていた。また最初からやりなおしである。
ここまで来たら、外から何と思われようと、おしっこを漏らさないことが最重要課題だ。
スカートをまた捲り上げ、パンストの上から股間を握り締めてみる。
傍目に見ると、多くの女子受験生もスカートを捲り上げたり、ジーンズのファスナーを下ろしたりしている。
白、ピンク、ブルー、色とりどりのパンティーが見える様は、さぞかし壮観であったろう。

そのまま、彼女たちにとって地獄のような数分間が過ぎ、ようやく知美がトイレに近づいたとき。
前に並んでいた娘が、すすり泣きをはじめたかと思うと、おしっこを漏らし始めた。
じゃー………
今度は、音に反応してしまった。
知美の全身から力が抜けた。
すさまじい勢いで、二本の滝が落下し始めた。
滝は、半分は二人の足を伝って、半分は重力にしたがって真下へと落下していった。

知美は気丈にも彼女とともに救護室に現れた。
「君も、やっちゃったのか」
医局の男性は今度も苦笑していた。
「悪いけど、パンティはもう一人の娘にあげちゃったから、残ってないんだよ」
知美にとって、もはや失うものは何もない気がした。
「いいんです、自分のことは自分で何とかしますから、それよりこの娘を世話してあげないと」

漏らしてしまった娘は他にもおり、救護室でストーブに当たっていた。
知美は、そんな娘たちと一緒にストーブを囲んで、彼女たちにかける言葉を捜していた。

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