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女子トイレ争奪戦〜合宿1日目の極限我慢とお漏らし〜

やっばい!寝坊した!!
梓の所属するサークルでは明日から合宿だ。
きっと練習は厳しんだろうなと思いつつ、ワクワクした気持ちを抑えきれずにベットに入った。
目覚まし時計の設定時間を誤り、起きた時間は本来は家を出る予定だった時間の10分前。
梓は慌てて飛び起きると、最低限の準備をして1杯の水だけ飲んで、合宿の荷物を持って家を飛び出した。

そこから3時間後。11時。
梓はバスの中にいた。
その後学校には集合時間ギリギリに間に合い、点呼を取りすぐにバスに乗り込んだ。
今のところ渋滞はなく、順調に進んでいるが、梓の表情は晴れない。
「あずー、どうかした?」
隣の有希が笑顔で声をかけてくる。
「ううん!大丈夫!ちょっと酔いそうで不安だなって思って!」
空元気で答える梓。
梓は実はこの時、尿意に苦しめられていた。

梓は今日は朝寝坊をしてしまった関係で、いつも必ず出来ている朝のおしっこを
することないままバスに乗り込んでしまったのだ。
学校に着いてからも、トイレに寄る時間もなくそのままバスが出発してしまったため、
昨日の夜の12時過ぎから約11時間分のおしっこが貯められていた。
まだもじもじすることなく耐えられているが、そろそろきつくなってきた。
梓の孤独な戦いが今始まった。

12時。バスがそろそろ合宿所に到着するとアナウンスが流れる。
ふと隣を見ると、有希は眠ってしまったようだ。
今の席順は梓が窓際、有希が通路側。
つまり有希が起きてくれないと梓はスムーズに降りることができない。
慌てた梓はアナウンスを聞くや否や、有希を揺する。
「有希っ!起きて!もう着くよ!」
「んっおはよ〜」
有希がのんきな声を上げる。
梓は既にかなり切羽詰っていた。強く足を組みながら荷物をまとめる。
時折体を揺すりながら、険しい顔で荷物をまとめる梓を見ながら有希はそっと問いかける。
「あず、もしかしてトイレ行きたい?」
「えっ…うん。ちょっとしたい。」
梓が恥ずかしそうに答える。
「そっか。もう少しだから頑張れ!ごめんね寝ちゃってて…」
「ううん、全然大丈夫!」
「なんか出来ることある?」
有希は本気で心配そうに梓を覗き込んでくる。
「えっ今の所大丈夫だよ!ありがとね。」
有希は妹キャラだよなー。あたしもあのぐらい可愛くなりたい…
そんなことを考えていると、バスがいよいよ到着した。

バスが止まると同時にもう席を立ちたい梓だったが、
キャプテンの凛からアナウンスがあるようだ。
今年から新しい宿舎を使うために、迷惑をかけないように気をつけること
大きな荷物も含め荷物を全て持った状態で宿舎に向かうこと
などの注意事項が一通り伝えられた。

そんなことは少しも聞いていない梓。
早くおしっこがしたい。
本当に急がないと漏れてしまう。

有希もそんな梓の様子をハラハラしながら見つめていた。

「はい、じゃあ前の人から降りてー」
凛の話が終わり、前の人から順番に降り始める。
梓と有希はバスの真ん中あたりに座っていた。
気がついたら有希が梓の手を握りしめてくれている。
梓はそっと左手で有希の手を握り返すと、右手でそっと股間を押さえた。

ようやく梓たちが降りる順番がきた。
前に座っていた子たちはもう大きな荷物を持って、宿舎の方に向かって歩き出している。
このままではトイレが混雑してしまうと慌てた梓はバスを降りるや否や荷物も持たずに宿舎に向かって
歩き始めた。

「あず!!荷物!!」
凛が声をかけてくる。

「あ…凛ごめん。あたしもうちょっとおトイレが…」
股間から手が離せない状態で梓は凛に自分のピンチを伝える。

「あ、ごめん!あたしあずの分も持ってくから先行っちゃって大丈夫!」
凛が快く許可を出してくれる。
「ありがとう…ごめんね!」
梓はお礼を伝えると、早足で宿舎に向かって歩き出した。

わずか徒歩3分。
その距離が梓にはとても長く感じた。
あそこを抑えたり、急に足をクロスして耐えたり。
梓の昨日の夜から溜まっているおしっこはもう待ってくれそうになかった。

ようやく宿舎に着いた時には、梓の真っ白な下着は黄色く染まりつつあった。
頭上の案内を見て梓はトイレを探す。
慣れない宿舎でどこにあるかがわからない。
焦る梓。そんな時に助け舟がきた。
「あず!こっちこっち!」
息を切らした有希が大きな荷物を持ったまま走ってくる。
「トイレこっちだって。一ヶ所しかないみたいだから早く!」
有希が手を引いてくれる。
梓は付いて行くのに精一杯だ。

ようやく着いたトイレ。
古臭い、しかし清潔感のあるトイレだった。

男子用のトイレを通り過ぎ、女子トイレに駆け込む二人。
個室は2つしかなく、あいにく2つとも使用中だった。

使用中の個室を見て梓は力が抜けかける。
それを察した有希は梓の手を握りながら、個室のドアをノックしてくれる。
コンコンコンー。
「ごめんねー。ちょっとトイレ行きたくて。急いでもらえるかなー?」
「あっ!すみませんすぐ出ます!」

その直後にザーーーっと水を流す音が聞こえて、1年生の未来が出てくる。
「未来ちゃん急いでくれてありがとう!ほらあず早く!」
梓はその言葉を待つまでもなく、未来を押しのけるように個室に入り、
制服のスカートを捲り上げ、黄色く濡れた下着を下ろすと同時に和式便器にしゃがみ込む。
シャーーーーーーーーーージョボジョボジョボ。
梓の元気のいいおしっこが女子トイレの中に響く。
音消しなんてする余裕がない梓のおしっこは50秒ほど続き、ようやく終わった。

そこから2分ほど、念入りに後始末を済ませた梓が恥ずかしそうに出てくる。
隣を見ると隣の個室も空いており、トイレの中にいるのは有希だけだった。
「有希、さっきはありがとう。おかげで間に合ったよ…」
「よかったぁ!!」
可愛い満面の笑みの有希。
「あたしもおしっこしてきていい?」
なぜか有希は問いかけてくる。
「うん?もちろん!」
梓は笑顔で答える。
「ちょっとこれ持っててー。」
有希は大きな荷物を持っていたため、和式のトイレでおしっこができずに梓が終わるのを待っていたようだった。
「うん了解!じゃ外で待ってるね!」
梓は有希から荷物を受け取ると、女子トイレの外で待っていた。
外で待っていると、荷物を運んだ女の子たちが続々と女子トイレにやってくる。
あっという間にトイレ内に列ができると、トイレの外にも数人が並ぶ大混雑になった。

数分後。
有希がすこし晴れやかな顔で出てくると荷物を渡す。
「実はあたしもけっこうしたくて!あずがトイレって言ってくれたから一緒に行けてよかったよ!
この列に並ぶって考えたらもう…」
有希はまたキラキラした笑顔でそう言うとふたりは梓の荷物を探すためにロビーへと向かった。
梓と有希は無事におしっこをすませることができたが、本当の我慢大会はここからだった。

2日目のお話はこちら
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