小説

ある通学中の出来事〜莉央ちゃんの限界放尿〜

ジリリリリリリリー。けたたましい目覚ましの音が鳴り響く。
「やばい!寝坊だ!!」
莉央はぱっと目を覚ますとベットから飛び起きた。
「急いで準備しないと今日のテストに間に合わない!」
莉央は慌てて制服を着て、髪のセットと化粧をパッと終わらせ、朝ごはんを食べることなく、1杯の水だけ飲んで家を飛び出した。

山中莉央。17歳。自転車で通学をする女子高生だ。
昨日は夜更かししてテスト勉強をやりすぎたせいで寝坊してしまった。朝の日課をすっかり忘れたまま。。

カンカンカンカンー。
踏切が目の前で降りる。
このまま行けば授業に間に合う時間には間に合いそうだ。
しかし…
「今日思ったより寒いなー。トイレ行きたくなってきちゃったし。そういえば朝トイレ行っとくの忘れたなー。。昨日最後におしっこしたの何時だっけ。。

昨日はテスト対策に夢中になっており、気が付いたら寝落ちしていたのでよく考えるともう莉央のおしっこはもう10時間以上溜め込まれていた。

ピューーーー。

風が冷たい。かなり短くした制服のスカートの中を冷やしていく。昨日から溜められたおしっこの主張が強くなってくる。

莉央の高校は、都心から少し離れた緑が多い土地にある。ほとんどの生徒は自転車通学で30分以上かけて来る人も多い。莉央もそのうちの1人だ。

「やばいなぁ。もうかなりしたいよ。。」
そんな時に限って信号が赤になる。

「もうちょっとで学校につくのに、、、。なんでー。。」

莉央の学校は新幹線も通る駅の近くにあるので、一度ひっかるとなかなか青にならない。

イライラしながら信号を待っている莉央の横に。。

「莉央!おはよー!」

莉央の所属するバトミントン部の唯が来て声をかけてきた。

「あ、唯!おはよー!」「今日は寒いよね。」「ほんと!急に冷えたよね!」

たわいもない話をしているうちに信号は青になる。

莉央は唯と話をしながら自転車を漕ぐので普段よりも少しペースが遅くなっていた。

1時間目が始まる10分前。莉央は高校に到着した。唯と一緒に駐輪所に向かう。校舎が見えた瞬間、油断したのか今までで一番大きな波が来た。

じわり。
「ぁぁぁ、やばぃ、、!」

両手でハンドルを支えているので抑えることもしゃがみこむことも出来ない。真っ赤になりながら声を漏らす莉央がいた。真新しい水色のパンツには10円玉大の戦いの後が染みてしまっている。

「ん?莉央どーかした??」「な、なんでもないよ」

恥ずかしさのあまり、唯には伝えることができなかったが、莉央はもう限界だ。
一刻も早くトイレに行かなければほんとに間に合わなくなってしまう。

そう言って自転車を止めて荷物を持った時。ガタガタガタガタ、、、!!

唯の自転車が倒れ、駐輪所の中でドミノ倒しが起きていた。

「わーごめん!!」

慌てて自転車を直す唯。莉央も漏れそうな自分のピンチをなんとか耐えながら手伝っていくが、もう膝がガクガクだ。
なんとか元の状態に戻した唯が振り返ると同時に。キーンコーンカーンコーン。
予鈴が鳴り響いた。

「莉央ありがとう!授業遅れちゃいそうだからいこ!」

そう言って振り返った唯が見たものはしゃがみこみ、思い切り前を手で押さえて、
苦しそうにおしっこを我慢する莉央の姿だった。

「え!莉央!?大丈夫?トイレ行きたかったんだね。ごめんね。校舎まで我慢できる?」

「ごめん、もうほんとに限界。。校舎までもたないかも」
「そんなぁ、、あ、ちょっと汚いかもだけど、あそこにトイレがあるよ!」
「なんでもいいから早く。。」

唯が指差した駐輪所脇のトイレは男女共用の上、掃除が行き届いてないのでほとんど使う人がいない。それだけ莉央は切羽詰まっているということだ。

ふたりはトイレに向かって歩き始めた。莉央はもう泣きそうな顔をして内股で前もしっかりと抑えている。

「莉央、頑張れ!もうちょっとだよ!」

唯の励ましもあってなんとかたどり着いた女子トイレ。荷物を唯に預け、莉央は個室に駆けこんだ。

目の前には薄汚れた和式トイレ。でも莉央にとっては念願のトイレのため汚さなんか目に入らない。

「やっと!やっとおしっこできる!!」

莉央は最後の力を振り絞って和式トイレをまたぐと、前から手を離すとスカートを捲り、
パンツを下ろした。

「シャーーーーー」
間一髪でパンツを濡らさずに済んだ莉央のおしっこが爆音を立てて和式トイレに注がれていく。

「シュイーーーーーーー」
10時間以上も我慢してただけあって莉央のおしっこはなかなか終わらない。個室の外にいる唯にはわからないが、莉央は恍惚の表情を浮かべながら音消しのことなど完全に忘れていた。

「シュィーポタポタ、、カラカラカラカラ」やっと我に返った莉央が紙を流し、拭く音がする。

キーンコーンカーンコーン。本鈴が鳴り響く。

「莉央!大丈夫?もうテスト始まるから急いで!!」

ガチャ。莉央が出てきたが、顔は真っ赤だ。

莉央はちびってしまい濡れているパンツを直しながら言った。

「唯。。今日のことほんとに誰にも言わないでね?」「わかったよ!ほら、早く行こ!」

ふたりは校舎に向かって駆け出した。
バタバタバタバタ、、!莉央と唯は廊下をダッシュする。

「すいません、遅れました!」「早く席につけーテストを始めるぞ」

莉央と唯は慌てて席につく。莉央は少しちびってしまった分が気持ち悪そうに座り直している。
こうして(無事に!?)1時間目の現代文のテストが始まった。

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