小説

スポーツ女子の悲劇!〜ピンクのタイルは黄色く染まり〜

人物紹介
凛(りん)
大学3年生。テニスサークルに所属。
中学からテニスを始めており、実力、人柄的にも後輩から好かれる人気の存在。
テニスサークルの代表を務めている。

梓(あずさ)
大学3年生。テニスサークル所属。
凛の親友。

楓(かえで)
大学1年生。テニスサークルに所属。
テニスサークル所属。遠慮がちで大人しい女の子。

「さぁ始めるよ!!」
真夏の快晴のもと、凛の声が響く。
時は7月末。炎天下のテニスコートだ。

凛たちは、大学では夏休みに入り、授業もなくなったことで昼間からサークル活動にいそしんでいる。
周りを見渡しても人は少し離れたところで別の大学の女子グループが練習をしているぐらいで人はまばらだ。

ーー。気温が32度ということを考えればそれも当然か。

凛たちのサークルはメンバーが15名。全員女の子だ。
なぜかって?ここは女子大。しかもテニスサークルといっても男子と絡むためにある名ばかりのサークルではない。
しっかり練習する、テニスが好きな女の子たちが集まるサークルなのだ。

凛たちが見据えるのは8月の団体戦。そこでの結果を出すことが今彼女らにとって一番優先順位が高いことなのだ。

それは1年生の楓にとっても同じだった。
大好きな先輩たちと一緒に優勝する。
それが普段は恥ずかしがってあまり口には出さないが楓の今の強い強い気持ちだった。
だからこそ今日は本来はオフが、特に熱心な2人の先輩に連れられて特別練習に来ているのだ。

「よーし!少し休憩して次はミニゲーム形式をやるよ!みんな水分補給をしっかりね!」
また凛の声が響く。
楓は「はい!」と返事をしながらベンチに向かう。
ベンチに座ると薄黄色のスポーツドリンクを手に取った。そのままぐいっと飲み干す。
あぁやっぱり、冷たいスポーツドリンクが美味しいな。
半分ぐらい残っていたスポーツドリンクはあっという間になくなってしまう。
少し飲みすぎたかな。まぁでもすごく暑いし、熱中症になったら大変だから。さらに2本目を取り出す。
少し考えて、2本目の1/4ほどを飲み、そのままコートに戻った。

凛からミニゲームの対戦相手が発表される。今日は1人あたり2試合するらしい。
楓は第1試合になったので、先輩の梓とコートを挟んで向かい合った。

実は楓は高校生の時にインターハイベスト8まで行った実力者だ。一方の梓も楓には及ばないものの、最大の成績は関東大会のベスト4。激しい打ち合いが予想された。

20分経過。ゲームカウント3-2。テニスは先に6ゲームをとった方が勝ちだからちょうど折り返し地点。
なかなかお互いに相手のサーブが破れずに第5ゲームまで終了した。
試合開始から3度目のチェンジコートで日陰のベンチに座る。あまりの暑さにスコートの中が蒸れてきた。
全身から発する熱でのどが渇く。気がつけば、楓は3本目のペットボトルに手を伸ばしていた。
飲んでも飲んでも体に染み渡らない気がする。楓はごくごくと飲み干し、3本目の半分ぐらいを飲んだところで
またベンチを立った。

45分経過。ゲームカウント5-4。楓リード。
ようやくここまで来た。このゲームを取ったらあたしの勝ちだ!集中力を高めながらベンチに座る。
楓が立ち上がる頃には3本目のペットボトルが空になりカラカラと転がっていた。

48分経過。楓があっさりサービスゲームをキープして、6-4で梓を下した。
最後の2ゲーム、明らかに梓は集中力を失っていた。どうしたのかな。
ネット前に行き握手をする。心なしか梓がそわそわしているような気がした。
「ありがとうございました!」
よし!まずは1勝!!

ベンチに戻るなり、凛が近寄ってきた。
「お疲れ!いい試合だったけど最後梓の集中力切れてたねー。。」
「ごめん、凛。ちょっとトイレが我慢できなくなってきてて、、ちょっと行ってきてもいい?」
「もう!そのぐらいちゃんと体調管理してよ!」
「ほんとごめん…。」
「もう!行ってきていいよ!早くね!」
「ありがとう…急ぎます…。」
梓が心なしか前屈みのままトイレの方に走っていく。

「楓ちゃん大丈夫?少し休んだらあたしともゲーム始めちゃおうか」
凛が笑顔で聞いてくる。
「はい!わかりました!」
元気に立ち上がり返事をする楓。
その時少し、下腹部がぞわっとした気がした。
…あれ、あたしもおしっこしたいかも…。
思わず少し固まる楓。

「どうかした?」
「いえ!なんでもないです!始めましょう!」

二人の試合が始まった。

一方の梓は…。
トイレがある更衣室に小走りで向かっていた。
実は梓はゲームカウント3-2の段階からトイレに行きたくなっており、最後の2ゲームはおしっこのことしか考えられないぐらいの尿意になっていたのだ。
小走りの振動がモロに膀胱に来ている。かなり限界が近いのが自分でもわかっていた。
「ほんとにやばい。間に合わなかったらどうしよう。」
ヒヤヒヤしながら更衣室の扉を開く。
更衣室自体はガランとしているようだ。
「お願い…空いてて…!」
トイレのドアを開け、スリッパを履きピンク色のタイルに足を踏み入れる。
すると…「故障中」
二つしかない個室には故障中の張り紙がしてあった。
張り紙を見るとどうやら水道管が破裂してしまい、水が流れないようだ。
練習前にトイレに寄らなかったから全然気づかなかった。

「嘘…どうすれば…」梓は目の前が真っ暗になり掛けながらも必死に考えた。
…テニスコートにはここ以外にトイレはないし
…近くにコンビニもない。
…一番近いトイレは、、、駅。

パニックになる梓。
もうおしっこは漏れそうだ。
もうこうなったら…行くしかない。梓は覚悟を決めてトイレの外に出た。

歩いていても、もはや前屈みを止めることができない。
梓はゆっくりとでも着実に駅の方に向かっていた。
テニスコートから徒歩5分のところにある駅。
梓の今のスピードだと7-8分はかかりそうだ。
梓は額に脂汗を浮かばせながら必死に歩を進める。
わずかなプライドで絶対に前だけは押さえないようにして必死に進む。
じわっ。
少しちびってしまう。
思わず手が股間に行きかけるがジャージの前を触るか触らないかのところでなんとか我慢をする。

必死に必死に一歩ずつ前に進んでいく。

やっと駅が見えてきた。
この駅は改札には入らずとも公衆トイレがある。
薄汚れた雰囲気で普段なら絶対に入ることがないトイレだが、今の梓には待ち望みに望んだ場所だ。
3年近くこのコートに通っているが、梓の大学で誰かがこのトイレに入っていくのを見た記憶はない。
当然、梓も入るのははじめてだが、きっと大丈夫、あそこまで耐えればという気持ちで歩いていく。

更衣室を出て8分後、梓は奇跡的に決壊を迎えずに女子トイレの扉に手をかけた。
ドアを引き、中に入る。
「やっとー。おしっこ…!」
薄汚れたピンクのタイルに足を踏み入れる。
たったひとつしかない個室が…空いていた。

ほっとすると同時におしっこが出口に押し寄せてきた。
女子トイレに入った安心感からか、今までにはない勢いでおしっこが出てきてしまう。
慌てて梓は前を思い切り押さえて、その格好のまま個室に入る。

「鍵かけて、しゃがめば…ああっ」
また盛大にちびってしまう。もはやジャージもパンツもびしょびしょだ。

鍵は諦めてジャージを引きずり下ろしながら同時にしゃがみ込む。

シュィーーージョボボジョボジョボ
激しい水流が梓の股間から和式トイレの溜まっている水に向かって流れ込む。
「ああああぁ間に合ったぁぁぁぁ」
解放感を感じる梓。

おしっこが出てるのがこんなに気持ちいいなんて。
梓は感じたことがない快感に我を忘れていた。
苦しかった我慢が計り知れない快楽へ変わっていく。

おしっこが出始めてからきっかり50秒後。ポタポタ…という音とともに梓のおしっこは終わった。
ガラガラガラガラ。
ペーパーを巻き取り、股間を拭いた。

ガラガラガラガラガラガラガラ。
さらに多い量を巻き取り、今度はジャージとパンツを拭く。
「湿ってて気持ち悪いけど仕方ないからこのまま戻ろう…」
トイレを流し、鍵を開け、ふたりの待つところに戻るのだった。

行きは苦しみながら8分ほどかかった道のりが帰りは5分ほどで着いた。
途中隣のコートで練習していた別の大学の女子グループとすれ違う。
「ああよかった。おしっこ我慢してる時にすれ違ってたら恥ずかしくて、もう一生この公園来れなかった…」
そっと胸をなでおろしつつ、コートに戻ろうとすると、
ちょうど楓が小走りで更衣室に帰ってきたところだった。少し遅れて凛が歩いていた。
おかしなことに先輩の凛が荷物を持っている。このサークルは女子だけということもあり、上下関係は厳しいのに。
梓は、楓に注意しようと声を掛ける。
「楓!凛が荷物持ってるよ!ちゃんと持つの変わって!」

「すみません!!もうおしっこが…トイレが我慢できないんです。凛先輩にも先に行っていいって言われたんです。ちょっと通してください!」
小走りのまま更衣室のトイレに向かっていく。
「あっそこは…楓!」
慌てて楓を追いかける。

「嘘っっ…。」
トイレの個室の前で絶望を感じている女の子がひとり。
楓の両手は股間を強く押さえていた。

「梓先輩…もう我慢できないです…。実は梓先輩との試合の後からずっと我慢してて」
楓は半泣きになりながら言う。

「楓…こっちおいで。多分駅のトイレが一番近いから。一緒に行こう。」
梓は楓の肩を抱きつつ、駅の方に向かっていった。

楓はなかなかスムーズに進めていない。
このままではさっきの梓よりも時間がかかるんではないか。
そう不安に思うぐらいゆっくりなペースで進んでいた。
時折、スコートの前を抑えてしまう。
スコート姿で普通の道を歩いているだけでも注目を浴びてしまうのに…
楓の顔は真っ赤になっている。
が、手は離せないみたいだ。

「漏れちゃう漏れちゃう…」
時折うわごとのようにつぶやいている。もう公衆トイレがもうすぐ見えるはずだ。
「楓!もうちょいだよ。頑張ろう!」
必死に励ますものの、楓に届いているかはわからない。
そわそわと内股になりながら、必死に歩を進めていた。

もうすぐ…もうすぐ。
もう公衆トイレが目前というところまで来ていた。
「楓…よく頑張ってね。もう着くよ。あと本当に少しだから頑張ろう!」
梓も必死に声を掛ける。楓はもうしゃべることも難しいのか、こくんとうなずく。

股間から手が離せない楓に代わり、梓が再び、女子トイレのドアを引くと…
個室が閉まっていた。しかもひとり並んでいる子がいる。
先ほど梓が帰る時にすれ違った子たちだ。
あの子達も更衣室のトイレが使えずにギリギリだったからこのトイレを使うことにしたんだ…。

シュイーーーーーー。
個室の中では元気におしっこが放たれている。
トイレの匂い、おしっこの匂い、おしっこの音。
楓を誘惑する材料が揃いきっていた。
「くぅぅ」楓が突如しゃがみ込む。
漏らしてしまったかと思い、ヒヤヒヤしながら楓の足元を見るとまだギリギリで耐えているようだ。

「あの、すみません!」
梓は思い切って前に並んでいる女子に声を掛ける。
「この子、もう我慢ができないみたいで…順番譲ってもらえませんか?」

前の子が振り返り、しゃがみこんでいる楓を見てぎょっとした顔をしている。
梓も振り向くと、「あっっ」と小さな声を上げた。
楓の足元にはすでに小さな水たまりができていた。
それでも歯を食いしばって耐えている。

「わかりました、どうぞ」
前の人が譲ってくれた。
「ありがとうございます!ーほら楓立てる?次使っていいって…」

中の人がカラカラとペーパーを取っている。
もうすぐもうすぐ。
楓がそろそろと立ち上がり、よろよろと前に進む。
個室の真ん前には楓。もう後中の子は流すだけ。

ジャーーーーーー。水の流れる音。
「あっっっっ。」楓がまたしゃがみ込む。
チョロチョロチョロ…。水音が聞こえてきた。
「…楓?」
梓が楓を覗き込む。
ジョパーーーーーッッッッッッ。
布一枚など簡単に貫通するような勢いのおしっこが楓の股間から噴射しているのが見えた。
「あーーーーー。」
もはやなすすべなし。
本当の勢いで出てきた楓のおしっこを止めることはできなかった。

「ガチャ」
前の女の子が出てくる。
目の前で激しいおもらしをしている楓を見て目を丸くする。

たっぷり60秒間で楓のお漏らしは終わった。
3人の女の子は楓を中心にピンクのタイルに広がった大きな薄黄色の水たまりを眺めるしかなかった。

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