「ねえねえ、これでいい?」
若葉千夏の声が、水城美玲のアパートの一室に響いた。鏡の前で警官の制服に身を包んだ千夏が、不安そうな表情で友人たちの顔を見る。
「バッチリだよ、千夏ちゃん!」美玲が明るい声で答えた。「本物の警官みたいだね」
「本当?良かった…」千夏はほっとした表情を浮かべる。田舎から東京の大学に進学してきた彼女にとって、大都会のハロウィンイベントは未知の世界だった。
「私たち3人、揃って警官コスプレなんて面白いよね」星野悠月が静かな声で言った。普段は大人しい悠月だが、今日ばかりは目を輝かせている。
美玲は満足げに2人を見渡した。リーダーシップを発揮するのが得意な彼女が、今回のハロウィン企画を立てたのだ。
「よーし、じゃあ出発の前に最終チェックだよ!」美玲が元気よく宣言する。「まずは衣装!」
3人は互いの姿をチェックし始めた。紺色の制服、白いワイシャツ、黒のネクタイ。帽子、バッジ、そして模造の警棒まで揃っている。
「次は持ち物!」美玲が続ける。「財布、スマホ、交通ICカード。ハンカチとティッシュも忘れずに」
千夏と悠月は言われるがままにバッグの中身を確認する。
「あ、そうだ」美玲が思い出したように言った。「お酒を飲む人は、自分の限界を知ってね。はしゃぎすぎて取り返しのつかないことになったら大変だから」
「わかってるよー」千夏が少し照れたように答える。「私、あんまり強くないから気をつける」
悠月はうなずきながら「私も気をつけます」と静かに答えた。
最後に美玲は、鏡に映る3人の姿を見つめた。全員が21歳。大学生活もあと1年と少しで終わる。その締めくくりの思い出に、この夜を刻もうとしている。
「さあ、それじゃみんな準備はいい?」美玲が2人に問いかける。
「はーい!」千夏が元気よく手を挙げる。
「はい」悠月も小さく頷いた。
「よーし!」美玲が満面の笑みを浮かべる。「じゃあ、出発!」
3人は興奮と期待に胸を膨らませながら、アパートを出た。夕暮れ時の東京の街は、すでにハロウィンムード一色だ。あちこちで仮装した人々の姿が目に入る。
電車に乗り込むと、車内にも様々なコスチュームを着た乗客がいた。3人は警官の格好で並んで座っているものだから、周囲から興味深そうな視線を浴びる。
「なんか、本当に職務質問しちゃいそう」千夏がクスクス笑う。
「そうね」悠月も珍しく冗談を言う。「キミ、チケットは持ってるかな?」
美玲は2人のやり取りを聞きながら、この夜が素晴らしい思い出になることを確信していた。しかし、彼女にはまだ想像もつかなかった。この先、3人がどんな”事件”に巻き込まれることになるのか――。
銀座線の車窓の外では、ネオンに彩られた東京の夜景が流れていく。そして、3人の”警官”を乗せた電車は、賑やかな渋谷駅へとゆっくりと近づいていった。
渋谷駅のホームに降り立った瞬間、3人は興奮の渦に巻き込まれた。
「わあ!すごい人!」千夏が目を丸くする。
「みんな仮装してる!」悠月が声を弾ませた。普段は大人しめな彼女だが、今日ばかりは目を輝かせている。
美玲は満足げに頷いた。「さあ、私たちもこの熱気に乗っかろう!」
3人のポリスコスチュームは、駅を出るなり注目の的となった。
「あ、写真撮ってもいいですか?」声をかけてきたのは、魔女の仮装をした女性だ。
「もちろん!」美玲が即答し、3人で肩を組んでポーズを決めた。
カメラのフラッシュが焚かれる。「ありがとうございます!素敵です!」
悠月が嬉しそうに言った。「私たち、本物のポリスみたいだね!」
千夏も頬を染めて「ね!なんか誇らしい気分」と笑う。
渋谷の街は、想像以上の賑わいだった。ゾンビ、プリンセス、アニメキャラクター…様々な仮装が街を彩る。
「あっ、あそこ屋台がある!」悠月が指差す。「なんか美味しそう!」
3人は人混みをかき分け、屋台に向かった。
「いらっしゃい!」店主の声に、3人は目を輝かせる。
美玲が尋ねる。「何がオススメですか?」
「そうだねぇ、ハロウィンだし、パンプキンスープなんてどう?」
「じゃあそれください!3つ!」
熱々のスープを受け取り、3人で乾杯のように紙コップを掲げる。
「かぼちゃの甘みが効いてて美味しい!」千夏が感動の声を上げる。
悠月も「ん〜、体が温まるね」と満足気だ。
美玲はふと、通りの向こうに目をやった。「あ、あそこ!」
視線の先には、ハロウィンバーが。入り口には「本日限定!コスプレ割引」の看板が。
「せっかくだし、ちょっと飲んでいく?」美玲の提案に、2人も頷く。
店内は熱気に包まれていた。様々な仮装の人々が、カクテルを片手に談笑している。
「わあ、すごい!まるでコスプレパーティー!」千夏が目を輝かせる。
カウンターに座った3人に、バーテンダーが近づいてきた。
「いらっしゃい、ポリスさん」ウィンクしながら言う。「今夜の取り締まりですか?」
美玲が笑いながら答える。「いえいえ、今夜は私たちも楽しむ側です」
「そりゃ良かった。じゃあ、おすすめのカクテルはいかが?」
3人とも頷き、程なくしてオレンジ色の妖しげなカクテルが運ばれてきた。
「乾杯!」グラスを掲げる3人。
一口飲んだ千夏が「わ、美味しい!でも、お酒強くないから気をつけなきゃ」とちょっと心配そう。
悠月は「大丈夫、私が見てるから」と千夏の肩を叩く。「それより、あっちでダンスしてる人たち見て!私も踊りたくなってきた!」
美玲は2人の様子を見ながら、内心でほくそ笑む。この夜が素晴らしい思い出になることは間違いない。
カクテルを飲み終わった3人は、再び賑やかな街へと繰り出した。渋谷の街は、夜が深まるにつれてより一層華やかになっていく。
「次はどこに行く?」千夏が尋ねる。
悠月が「あっち行ってみよう!」と指差す先には、仮装コンテストの看板が。
「よーし、行こう!」美玲の掛け声で、3人は人混みに飛び込んでいった。
仮装コンテストの会場は、想像以上の熱気に包まれていた。様々なコスチュームを纏った参加者たちが、次々とステージに上がっていく。
「すごい盛り上がりだね!」悠月が興奮気味に言った。
美玲も頷きながら「私たちも参加する?」と提案する。
その時、千夏がふと顔をしかめた。「あの、ちょっと…」
「どうしたの?」美玲が心配そうに尋ねる。
千夏は少し恥ずかしそうに「ちょっと、トイレ行きたくなってきちゃった」と小声で答えた。
美玲は「あー、私も少し」と言いながら、周りを見回す。「悠月は大丈夫?」
悠月も「実は私も、ちょっと…」と照れ臭そうに答えた。
3人とも先ほどのバーでのカクテルが効いてきたようだ。特に千夏は心なしか落ち着かない様子。
「じゃあ、トイレ探そうか」美玲がリーダーシップを発揮する。
3人は人混みをかき分けながら、トイレを探し始めた。しかし、思ったより簡単には見つからない。
「あ、あそこにあるみたい!」悠月が指差す先に、仮設トイレの列が見えた。
近づいてみると、そこには長蛇の列。
「うわぁ…」千夏が悲鳴のような声を上げる。「こんなに並んでたら…」
美玲も眉をひそめる。「確かに、これは厳しいかも」
悠月が「別の場所を探してみる?」と提案する。
3人は再び人混みの中へ。歩きながら、千夏が小さな声で「ねぇ、どうしよう…結構、我慢できなくなってきた」と漏らす。
美玲も「うん、私もちょっとやばいかも」と答える。
悠月は2人ほどではないものの、やはり落ち着かない様子だ。
「あ、コンビニがあるよ!」悠月が声を上げる。
3人は希望を胸に、足早にコンビニへ向かう。しかし、そこにもすでに列ができていた。
「やっぱり並んでる…」千夏が肩を落とす。
美玲が決断する。「ここは諦めて、もっと人が少ない場所に行ってみよう」
3人はコンビニを後にし、メイン通りから少し外れた路地に入っていく。人通りは少し減ったものの、トイレらしきものは見当たらない。
歩きながら、千夏がそっと足を閉じるのが見える。美玲も時折立ち止まり、深呼吸をする。悠月は2人を心配そうに見つめている。
「大丈夫?」悠月が2人に声をかける。
千夏は「う、うん…なんとか」と答えるが、表情は曇っている。
美玲も「まだ…大丈夫」と言うものの、普段の明るさが消えている。
3人の足取りは徐々に重くなっていく。ハロウィンの興奮は、今や不安と焦りに変わりつつあった。
「あ!」突然、悠月が声を上げる。「あそこに看板が…」
目を凝らすと、確かに「トイレ」という文字が見える。
「行ってみよう!」
3人は急いでその方向へ向かう。しかし、そこで彼女たちを待っていたのは…
「営業終了」の張り紙。
「うそ…」千夏の声が震える。
美玲も「どうしよう…」と、珍しく弱気な声を出す。
悠月は2人を見つめ、決意を固める。「大丈夫、絶対に見つけるから!」
こうして3人の”捜索”は続く。しかし、時間の経過とともに、彼女たちの状況は刻一刻と厳しくなっていった…。
「あっ!」突然、悠月が声を上げた。「あそこにディスカウントストアがある!」
美玲と千夏の目が希望に輝く。
「行ってみよう!」美玲が決断する。
3人は急いでディスカウントストアに向かった。店内に入ると、ハロウィン用のコスチュームや小物が所狭しと並んでいる。
千夏が小さな声で「トイレ、あるかな…」とつぶやく。
美玲が店員に声をかける。「すみません、おトイレお借りできますか?」
店員は笑顔で答えた。「はい、奥にございます。ただ今、混雑しておりますので少々お待ちいただくことになります」
3人は安堵のため息をつく。しかし、トイレに向かうと、そこには既に長い列ができていた。
「これは結構待ちそうだね」千夏が小さく呻く。
美玲も顔をしかめる。「仕方ない…並ぼう」
3人は列の最後尾に並んだ。千夏、美玲、悠月の順番だ。
千夏が小刻みに足踏みしながら「どのくらい待つんだろう…」と不安そうに言う。
美玲も落ち着かない様子で「大丈夫…きっとすぐだよ」と答えるが、自信なさげだ。
悠月は2人の背中を見つめながら「頑張ろう!」と励ます。
10分が経過。列はほとんど動いていない。
千夏が小さな声で「ねぇ…もうだめかも…」と漏らす。
美玲も「私も…かなりやばい」と答える。
悠月は「大丈夫、もう少しの辛抱だよ」と言うが、彼女自身も落ち着かない様子だ。
さらに5分が過ぎ、ようやく列が少し動いた。
千夏が小さく悲鳴を上げる。「あっ…」
美玲と悠月が心配そうに振り向く。
千夏の目に涙が浮かんでいる。「ご、ごめん…またちょっと…」
美玲は自分の状況も厳しいが、千夏を励ます。「大丈夫だよ。黒いスカートだから、目立たないから」
悠月も「そうだよ。もう少し頑張ろう」と声をかける。
千夏は小さく頷くが、両足をきつく閉じたまま、小刻みに揺れている。
美玲も腰をくねらせながら、深呼吸を繰り返している。
悠月は2人の背中を見つめながら、自分の膀胱の圧迫感と闘っている。
さらに10分が経過。列の前方で、女性が大声で文句を言い始めた。
「何でにこんなに時間かかってるの!?急いでるのよ!」
店員が慌てて対応している。「申し訳ございません。皆様にご協力いただき、できるだけ速やかにご利用いただけるようお願いしております」
千夏が小さな声でつぶやく。「そうか…着替え、コスプレの人たちもいるんだ…」
美玲も「だから遅いのか…」と呟く。
悠月は「私たちはただのトイレなのにね」と残念そうに言う。
しかし、3人とも状況は刻一刻と悪化している。
千夏は今にも泣き出しそうな顔で「もう…本当にだめ…」とつぶやく。
美玲も「私も…限界…」と漏らす。
悠月も「う…私も…」と小さく呻く。
その時、千夏の前にいた人がようやくトイレに入った。
美玲が励ます。「もう少し!頑張って!」
悠月も「千夏ちゃん、大丈夫だよ!」
しかし、トイレの中の人が出てくる気配はない。
1分、2分、3分…
千夏の表情がみるみる曇っていく。「う…うぅ…」
美玲も「千夏…大丈夫?」と心配そうに声をかける。
悠月は「きっともうすぐだよ」と言うが、自信なさげだ。
その時、予想外なことが起こった。
千夏の前に割り込まれたのだ。
割り込んできたのは、派手なメイクと華やかな衣装をまとった二人組のギャルだった。
「ちょっと!」美玲が怒鳴る。「ここ、私たちが並んでたんですよ!」
ギャルの一人が千夏を上から下まで見下ろすように見て、「悪いけど、マジ漏れそうなの。ちょっと譲ってくんない?」
もう一人も加わる。「ね?お願い!マジやばいから!」
千夏は涙目で立ち尽くしたまま。美玲は怒りに震えている。
悠月が一歩前に出る。「だめです!私たちだって必死なんです!」
ギャルたちは悠月をじろりと見る。「へぇ、ポリスのコスプレか。本物じゃないんでしょ?だったら、大人しく譲りなよ」
その瞬間、美玲の中で何かが切れた。
「はぁ!?私たちが本物のポリスだったらどうするつもりなの!?」
美玲の怒鳴り声に、周囲の人々が振り向く。
ギャルたちは一瞬ひるんだが、すぐに態度を立て直す。「うっせーな!マジで漏れるって!見る?ほら、もう出そう!」
一人が腰を曲げ、もう一人が小刻みに飛び跳ねる。「ねえ、マジでヤバイの!お願い!」
美玲は困惑の表情を浮かべる。確かに、彼女たちの様子は切迫しているように見える。
周囲の人々の視線が、美玲たちに集まる。同情的な目、冷ややかな目、様々だ。
美玲は歯噛みしながら、「でも…私たちだって…」
ギャルの一人が遮る。「ほら!もう出る!マジで漏れる!」
もう一人も「お願い!マジでヤバイから!」と叫ぶ。
美玲はため息をつき、千夏の肩に手を置く。「千夏…ごめん…」
千夏は震える声で「う、うん…」と答える。
その瞬間、千夏の体が大きく震えた。「あっ…」
美玲と悠月が驚いて振り向く。
千夏の目から大粒の涙がこぼれ落ちる。黒いスカートの内側が、わずかに濡れている。
「ご、ごめん…ちょっと…」千夏は泣きそうな声で言う。
美玲は心臓を鷲掴みにされたような痛みを感じた。「千夏…」
悠月も「大丈夫だよ…」と小さく声をかける。
ギャルたちは千夏の状況に気づいたのか、少し表情を和らげる。「ごめんね…でも、マジでヤバイの…」
その時、トイレのドアが開いた。
ギャルたちは「やった!」と叫び、中に駆け込んだ。
千夏はその場に立ち尽くしたまま、小刻みに震えている。
美玲も自分の限界と闘いながら、千夏を支え続ける。
悠月は二人を心配そうに見つめながら、自分の膀胱の悲鳴と格闘している。
ギャルたちが出てくるまでの数分間が、3人にとっては永遠のように感じられた。
その間、千夏は何度か小さく漏らしてしまったが、なんとか大事には至らなかった。
美玲と悠月も、限界寸前の状態で踏ん張り続ける。
ようやくギャルたちが出てきた時、3人の表情には安堵と焦りが入り混じっていた。
千夏は泣きそうな顔で「ごめん、先行くね!」と叫び、中に駆け込んだ。
美玲と悠月は、自分の順番が来るのを待つ。彼女たちの戦いは、まだ終わっていない。
ドアを閉めた瞬間、千夏は小さく呻いた。「あ…」
震える手で急いでスカートのファスナーに手をかける。しかし、緊張と焦りで、なかなかうまく下ろせない。
「お願い…開いて…」千夏は小さく呟きながら、必死にファスナーと格闘する。
やっとの思いでファスナーを下ろし、千夏は急いで下着に手をかけた。しかし、そこで新たな問題に直面する。
下着がすでに濡れていて、肌にぴったりと張り付いているのだ。
「あぁ…」千夏は焦りと恥ずかしさで顔を真っ赤にしながら、慎重に下着を引き下ろそうとする。
しかし、濡れた布地が肌に張り付いて、なかなかスムーズに下りてこない。
千夏の膀胱は今にも爆発しそうだ。「お願い…もう少しだけ…」
ようやく下着が膝まで下りたその瞬間、千夏は急いで便器に座り込んだ。
「はぁ…」
間に合った安堵のため息と共に、長く我慢していたおしっこが勢いよく放たれる。
千夎は目を閉じ、ほっとした表情を浮かべる。しかし同時に、頬には恥ずかしさで赤みが差している。
「やっと…」小さくつぶやきながら、千夏は自分の状況を確認する。
スカートの内側は確かに濡れているが、外からは目立たない程度だ。下着はびしょびしょだが、なんとか最悪の事態は避けられた。
千夏は深呼吸をして、自分を落ち着かせる。「大丈夫…なんとか…」
用を足し終えた後、千夏は慎重に身繕いを整える。濡れた下着を履くのは気が進まなかったが、他に選択肢はない。
可能な限り、水気をトイレットペーパーで吸収させたら、なんとか履けるぐらいまでにはなった。
「美玲ちゃんと悠月ちゃん…大丈夫かな…」
友達のことを思いやりながら、千夏はトイレのドアに手をかけた。
千夏が出てくるや否や、美玲は「悠月ごめん!」と叫びながらトイレに飛び込んだ。
ドアを閉めた瞬間、美玲は深く息を吐き出した。「はぁ…もう限界…」
急いでスカートのボタンに手をかけるが、緊張で指が震え、なかなか外せない。
「くっ…開いて!」歯を食いしばりながら、美玲は必死にボタンと格闘する。
やっとのことでボタンを外し、ファスナーを下ろす。しかし、そこで予想外の事態が起きた。
ファスナーが途中で引っかかったのだ。
「え?嘘でしょ…」美玲は焦りと不安で額に汗を浮かべる。
必死にファスナーを上下させるが、びくともしない。
「お願い…動いて…」小さく呟きながら、美玲は膝を擦り合わせて踏ん張る。
その時、膀胱が危険信号を発した。「あっ…」
反射的に片手を股間に押し当て、何とか漏れるのを防ぐ。
「もう…このまま脱ぐしかない…!」
美玲は決心し、ファスナーが途中までしか開いていない状態でスカートを無理やり下ろそうとする。
きつく締まったスカートが腰を擦る感覚に、美玲は小さく悲鳴を上げる。「んっ…!」
やっとの思いでスカートを膝まで下ろし、美玲は急いで下着に手をかけた。
「あとちょっと…」
下着を下ろしながら、同時に便器に向かって体を沈める。
ぎりぎりのタイミングで座れた瞬間、堰を切ったようにおしっこが溢れ出す。
「はぁ…」安堵の吐息が漏れる。
目を閉じ、頭を後ろに倒しながら、美玲は長く我慢していた緊張を解き放つ。
しかし同時に、頬は恥ずかしさで赤く染まっている。
「危なかった…」小さくつぶやきながら、美玲は自分の状況を確認する。
スカートは無理やり下ろした影響で少しシワになっているが、濡れてはいない。下着もかろうじて無事だ。
深呼吸をして、美玲は自分を落ち着かせる。「なんとか間に合った…」
用を足し終えた後、美玲は慎重に身繕いを整える。ファスナーは相変わらず動かないが、ボタンだけでなんとか形をなしている。
「悠月…大丈夫かな」
最後の友達のことを心配しながら、美玲はトイレのドアに手をかけた。
美玲が出てくるやいなや、悠月は小さく「もうやばい!」と呟いてトイレに滑り込んだ。
ドアを閉めた瞬間、悠月は壁に寄りかかり、深く息を吐いた。「ふぅ…もう限界…」
しかし、落ち着いた様子で服に手をかけようとした瞬間、悠月は不意に足を滑らせた。誰かがちびってしまったおしっこか、床が濡れていたのだ。
「あっ!」
慌てて壁を掴んで体勢を立て直すが、その衝撃で膀胱が悲鳴を上げる。
「うっ…」悠月は顔をしかめ、必死に踏ん張る。
やっとのことで体勢を整え、悠月は急いでスカートのサイドジッパーに手をかけた。
しかし、手が震えて上手くジッパーを掴めない。
「お願い…落ち着いて…」自分に言い聞かせるように呟く。
深呼吸をして、もう一度挑戦する。今度はジッパーを掴むことができたが、引き下ろそうとした瞬間、悠月の顔が青ざめた。
ジッパーの内側に生地が挟まっていたのだ。
「嘘…」小さく絶望的な声が漏れる。
焦りながらも、悠月は慎重にジッパーを上下させ、挟まった生地を外そうとする。
「頑張って…もう少し…」
その時、膀胱がまた危険信号を発した。「んっ…!」
反射的に膝を擦り合わせ、何とか漏れるのを防ぐ。
冷や汗が額を伝う中、悠月は必死でジッパーと格闘を続ける。
「あと少し…」
ようやく生地が外れ、ジッパーが下りた瞬間、悠月は急いでスカートを下ろした。
しかし、焦るあまり下着まで一緒に引っ張ってしまう。
「あっ…」
慌てて体勢を整えようとするが、絡まった衣服に足を取られ、悠月はよろめいた。
「だめっ…!」
何とか便器に向かって体を沈めるが、下着が膝に引っかかったまま中途半端な体勢になる。
その瞬間、我慢の限界が来た。
「あぁっ…」
悠月の顔が真っ赤になる中、尿が溢れ出す。下着に引っかかりながらも、なんとか便器におしっこをすることができた。
「はぁ…はぁ…」荒い息をつきながら、悠月は長く我慢していた緊張を解き放つ。
目を閉じ、頭を後ろに倒しながら、悠月は小さくため息をつく。「やっと…」
落ち着いてから、悠月は恥ずかしさで頬を赤らめながら自分の状況を確認する。
スカートは無事だが、下着は少し濡れてしまっている。
「なんとか…大惨事にはならなかった…」
深呼吸をして、悠月は自分を落ち着かせる。
用を足し終えた後、悠月は慎重に身繕いを整える。濡れた下着を履くのは気が進まないが、他に選択肢はない。
悠月は少し赤面したまま、トイレのドアに手をかけた。
3人が揃ってトイレから出てくると、お互いの顔を見合わせて小さく笑みを浮かべた。
美玲が最初に口を開いた。「みんな…大丈夫だった?」
千夏は頬を赤らめながら答える。「う、うん…なんとか…」
悠月も小さく頷いて「うん、私も…」と答えた。
3人は店を出ると、夜の冷たい空気に触れて少し緊張が解けた様子だった。
美玲が深呼吸をして言う。「はぁ〜、本当に危なかったね」
千夏が小さな声で「うん…本当に…」と答える。
悠月が付け加える。「でも、みんな間に合ってよかった」
3人は互いを見つめ、くすっと笑い出した。
美玲が明るい声で言う。「ねえ、せっかくだし、もう少し飲みに行かない?」
千夏が驚いた様子で「えっ?まだ飲むの?」と聞く。
悠月も少し躊躇しながら「大丈夫かな…」と不安そうな表情を見せる。
美玲が2人の肩を抱き寄せる。「大丈夫だよ!今度はちゃんとトイレのある場所で飲もう。それに、さっきのハプニングを笑い飛ばさないとね!」
千夏が少し安心した様子で「そうだね…確かに笑い話にしたいかも」と言う。
悠月も小さく笑って「そうだね!今度は気をつけて飲もう」と同意する。
美玲が元気よく提案する。「じゃあ、あそこのバーに行ってみない?ハロウィン限定カクテルがあるみたいだよ」
千夏が目を輝かせる。「わぁ、聞こえいいね!」
悠月も興味を示し「どんなカクテルなんだろう」と尋ねる。
3人は楽しげにバーに向かって歩き始める。
途中、美玲がふと立ち止まり、小さな声で「あ、そうだ。みんな、さっきのこと…誰にも言わないでね」と言う。
千夏と悠月も真剣な表情で頷く。「うん、約束」「うん、絶対に」
美玲が歩きながら言う。「でも、さっきのドキドキ感がなんだか懐かしいね。小学生の時みたい」
千夏が笑いながら「そうそう!遠足で我慢してた時の気分だったよ」と答える。
悠月も「確かに…あの時と同じくらいヒヤヒヤしたよ」と付け加える。
3人は楽しそうに思い出話に花を咲かせながら、バーに到着した。
そして3人は、夜のハロウィンパーティーを心ゆくまで楽しむため、バーの中へと足を踏み入れた。
3人はバーの奥のテーブル席に腰を下ろした。ハロウィン限定カクテルを注文し、ほっとした表情を浮かべる。
美玲が深呼吸をして切り出した。「さっきのは本当にギリギリだったね。でも、こんな経験、実は初めてじゃないんだよね」
千夏が興味深そうに聞く。「え?美玲ちゃんも似たような経験あるの?」
悠月も「聞かせて」と身を乗り出す。
美玲は少し照れくさそうに話し始めた。「うん、大学2年の時。友達と箱根旅行に行ったんだけど…」
千夏と悠月は真剣な表情で聞き入る。
美玲が続ける。「帰りの特急ロマンスカーに乗ったんだけど、出発前に飲んだペットボトル1本のお茶がまさかの利尿作用がすごく強いやつで…」
「それで?」千夏が聞く。
「新宿まで急行だから、途中で止まらないの。もう30分くらいで限界になって、座席で足をガクガク震わせてたんだけど…」
悠月が「まさか…」と息を呑む。
美玲は顔を赤らめながら「新宿に着いた瞬間、みんなを押しのけて駆け出したの。でも、ホームのトイレは満員で…駅の外まで我慢して、やっとコンビニのトイレに滑り込んだ。もう、下着がちょっと濡れてて…」
3人は互いの顔を見合わせ、クスッと笑った。
美玲が「さて、次は誰の話?」と言うと、千夏が小さく手を挙げた。
「私も似たような経験あるよ。高校3年の時…」
美玲と悠月が「おお」と声を上げる。
千夏が続ける。「夏の補習の帰りにね、友達と一緒にカフェでアイスコーヒーを飲んでたの。気づいたら2時間くらい経ってて…」
「それでどうしたの?」美玲が聞く。
「電車に乗った瞬間、急に尿意がやばくなって。でも、満員電車で降りるに降りられなくて…」
悠月が「そりゃ大変だったね」と相づちを打つ。
千夏は恥ずかしそうに「自分の最寄り駅に着いた時には、もうパンツがじっとりしてて…改札出る前に漏らしそうで、駅のトイレに駆け込んだんだけど、個室が空くまでの2分間が地獄だったな…」
3人はまた笑いながら、互いの経験に共感の目を向ける。
美玲が「悠月は?何かある?」と尋ねる。
悠月はちょっと考え込んでから「うん、私も一度あるよ。大学2年の時かな…」
千夏と美玲が「へー」と興味深そうに聞き入る。
悠月が話し始める。「サークルのみんなで花見に行ったんだけど、桜の下でずっとビールを飲んでて…」
「それで?」千夏が聞く。
「帰りの電車で急に尿意を感じて。でも、終電で駅のトイレは閉まってて…タクシーに乗ったんだけど、帰り道でどうしても我慢できなくて…」
美玲が「うわ、それはやばいね」と言う。
悠月は少し赤面しながら「もう限界で、運転手さんに頼んで路地に停めてもらったんだ。真っ暗な路地裏で、友達に見張りを頼んで…スカートたくし上げて…」
「まさか…」千夏が目を丸くする。
悠月は恥ずかしそうに頷く。「うん、人生初の野ションだったよ…終わった後の解放感は忘れられないな」
3人は一瞬沈黙した後、どっと笑い出した。
美玲が涙を拭いながら「みんな、似たような経験してるんだね」と言う。
千夏も「そうだね。なんだか安心した」と笑顔で答える。
悠月も「こんな話、普段じゃ絶対しないよね」とくすくす笑う。
そして3人は、互いの経験を共有したことで、より一層絆が深まったように感じていた。
美玲がグラスを掲げる。「じゃあ、今夜の無事と、私たちの友情に乾杯!」
千夏と悠月も「乾杯!」とグラスを合わせ、夜はまだまだ続いていくのだった。
時が経つにつれ、3人はそれぞれ3杯ほどのカクテルを空けていた。薄暗い照明の中、テーブルにはグラスと軽食の残骸が散らばっている。会話は弾んでいたが、3人とも少しずつ落ち着かない様子を見せ始めていた。
美玲が無意識に足を組み替える。千夏は時折、腰を浮かせるような仕草をする。悠月は頻繁に壁際のトイレの方を見やっている。
「ねえ、」千夏が小声で言う。「私、ちょっとトイレ行きたくなってきちゃった…」
美玲も「実は私も…」と呟く。
悠月は「私もだよ…」と付け加える。
3人は顔を見合わせ、それからトイレの方を見る。2、3人の列が絶えず続いている。
美玲が深いため息をつく。「でも、あの列が…」
千夏も「うん、なかなか減らないね…」と言う。
悠月は「もう少し待てば…」と、自分に言い聞かせるように呟く。
その時、店の入り口が勢いよく開いた。
駆け込んでくる女の子の姿に、3人の視線が釘付けになる。彼女は20歳前後、おそらく大学生だろう。顔は紅潮し、額には汗が浮かんでいる。
「す、すみません!」彼女は大きな声で叫ぶ。「トイレ、貸してください!お願いします!」
店員が慌てて対応しようとするが、彼女は既にトイレの方へ駆け出していた。両手で股間を押さえ、小刻みに足踏みをしながら。
しかし、トイレの前には既に2人の待ち行列。
女の子は絶望的な表情を浮かべる。「あ…あの…急いでるんです…お願い…」
列の人たちは同情的な目で彼女を見るが、誰も譲る様子はない。
美玲、千夏、悠月の3人は、息をのんでこの光景を見守る。
「あの子、やばそう…」千夏が小声で言う。
美玲も「うん、完全に限界って感じ…」と呟く。
悠月は「なんとか間に合うといいけど…」と心配そうに見つめる。
女の子は今にも泣き出しそうな顔で、トイレの前で踊るように動き回っている。片足から片足へと体重を移動させ、時折深く屈みこむ。
「ああ…」彼女の小さな呻き声が聞こえてくる。
3人は自分たちの尿意も忘れ、ハラハラしながらこの状況を見守る。美玲は無意識のうちに、自分の膝を強く握りしめている。千夏は唇を噛みながら、女の子から目を離せない。悠月は、自分も同じ状況だったらと想像し、顔を赤らめている。
トイレのドアが開く。1人が出てきて、次の人が入る。
女の子の表情が更に切迫する。「お願い…急いで…」彼女は小さく呟く、誰に聞かせるでもなく。
3人は息を呑んで見守り続ける。果たして、この子は間に合うのだろうか…。
女の子の苦痛に満ちた表情が、さらに悲壮感を増していく。彼女は両手で強く股間を押さえ、膝を擦り合わせながら、必死に踏ん張っている。
「お願い…もう少しだけ…」彼女の囁きが、かすかに3人の耳に届く。
その時、トイレの中から水を流す音が響いた。
女の子の体が大きく震える。「あっ…だめ…」
彼女の足元に、小さな水たまりが広がり始める。暗い照明の中でも、床に広がる染みははっきりと見えた。女の子の顔が真っ赤に染まり、目に涙が浮かぶ。
「ごめんなさい…ごめんなさい…」彼女は小さな声で繰り返す。
この光景を目の当たりにした美玲、千夏、悠月の3人は、自分たちの尿意が一気に高まるのを感じた。
美玲が息を呑む。「やば…私も限界かも…」
千夏も「う…うん、私も…」と小さく呟く。
悠月は「早くトイレ行かないと…」と焦りの表情を浮かべる。
3人は急いで立ち上がろうとするが、その時店員が慌ててモップを持って駆けつけてくる。
「申し訳ございません。少々お待ちください。」店員が言う。「掃除が終わるまでトイレの使用をご遠慮いただきます。」
美玲が焦って「あの、でも私たち…」と言いかける。
店員は申し訳なさそうな表情で「すみません、15分ほどお待ちいただけますでしょうか。」
3人は絶望的な表情を浮かべる。
千夏が小声で「15分なんて…無理…」と呟く。
悠月も「どうしよう…」と不安そうに周りを見回す。
美玲は決断を下す。「すみません、私たちそろそろ行きますね。お会計お願いします。」
店員が「かしこまりました。」と答え、レジに向かう。
3人は急いで荷物をまとめ、足を小刻みに動かしながら会計を済ませる。
店を出る時、美玲が振り返って女の子を見る。彼女は店員に謝りながら、友達らしき人に助けられて立ち上がろうとしていた。
外に出た3人は、冷たい夜風に当たり、さらに尿意を感じる。
美玲が「さて…どうする?」と他の二人に問いかける。
千夏は足を擦り合わせながら「近くにコンビニとか…」と言い始める。
悠月も「早く見つけないと…」と焦りの表情を浮かべる。
渋谷の街は、ハロウィンの仮装をした人々で溢れかえっていた。その中を、3人の警官コスプレの女の子たちが急ぎ足で歩いている。
「もう10分も経ったよ…」千夏が小さな声で呟く。彼女の歩き方は明らかにぎこちなく、時折立ち止まっては深呼吸をしている。
美玲も額に薄っすらと汗を浮かべ、「どこもトイレ貸してくれないね…」と言いながら、再び歩き出す。
悠月は最も切羽詰まった様子で、両手で股間を押さえながら小刻みに歩いている。「うぅ…もう限界…」
3人は行き交う人々の間をすり抜けながら、必死にトイレを探し続けていた。しかし、見つかるのは「トイレ利用お断り」の張り紙ばかり。
「あっ…」突然、千夏が小さく悲鳴を上げる。
美玲が心配そうに振り返る。「大丈夫?」
千夏は顔を真っ赤にして、「ご、ごめん…ちょっと出ちゃった…」
悠月も頷きながら、「私も…さっきから少しずつ…」
美玲は自分の状況も厳しいが、2人を励ます。「大丈夫だよ。黒いスカートだから、目立たないから」
しかし、彼女自身も冷たく湿った下着の感触に耐えながら歩いていた。
悠月が突然立ち止まり、「ねぇ…1日に2回もこんな目に遭うなんて…恥ずかしすぎる…」と呟く。
美玲が優しく背中をさする。「大丈夫だよ。誰にだって起こりうることだから」
その時、角を曲がったところに見慣れたコンビニの看板が目に入った。
「あっ!」3人が同時に声を上げる。
美玲が希望に満ちた声で言う。「行こう!ここが最後のチャンスだよ」
千夏と悠月も必死に頷く。
3人は残された力を振り絞って、コンビニに向かって駆け出す。足取りは重く、時折よろめきながらも、必死に前に進む。
「お願い…間に合いますように…」悠月が小さく祈るように呟く。
コンビニの自動ドアが開く音が、3人の耳に希望の音色のように響いた。
コンビニの自動ドアが開くと、3人の目の前に予想外の光景が広がった。店内には、様々なコスプレをした20-30代の女性たちが列を成していた。その先にあるのが一つしかないトイレだ。全員が、明らかに切迫した様子で落ち着かない仕草を見せている。
特に列の先頭近くにいるサキュバスコスプレの女性2人は、両手で股間を押さえ、小刻みに足踏みをしていた。
美玲が小声で状況を説明する。「5人…いや、もう6人目が並んでる…」
千夏が不安そうに言う。「私たち3人も並ぶと…最後の人は7人待つことに…」
悠月が苦しそうな表情で「どうしよう…私、もう限界…」と呟く。
美玲が深呼吸をして、決断を促す。「みんな、正直に今の状態を言おう。一番やばい人から並ぼう」
千夏が少し躊躇いながら「私は…まだ少しは我慢できるかも…」
悠月が顔を赤らめながら「私…もうダメ…さっきから少しずつ漏れてて…」
美玲も「私も結構やばいけど…悠月ほどじゃないかな…」
3人は互いの顔を見合わせる。
美玲が決断を下す。「じゃあ、悠月が先頭、私が2番目、千夏が最後ね」
悠月が申し訳なさそうに呟く「ごめんね…私が一番先で…」
3人は決めた順番で列に並ぶ。悠月が7番目、美玲が8番目、千夏が9番目。
悠月が小さな声で「ありがとう…」と言うと、美玲と千夏は優しく頷き返す。
コンビニの狭い通路に並ぶ9人の女性たち。空調が効いているはずなのに、緊張と焦りで皆の額には薄っすらと汗が浮かんでいる。
悠月は7番目の位置で、両手で強く股間を押さえている。「う…うぅ…」小さな呻き声が漏れる。
美玲が背中をさすりながら「大丈夫、もうすぐだから…」と励ます。
千夏も後ろから「頑張って、悠月ちゃん」と声をかける。
列の先頭にいたサキュバスコスプレの女性がようやくトイレに入る。残り8人。
悠月が小さく跳ねながら「ごめん…もうダメかも…」と泣きそうな声で言う。
美玲が「大丈夫だよ。ほら、深呼吸して」とアドバイスする。
その時、列の3番目にいた魔女コスプレの女性が突然しゃがみこむ。「あっ…もう…」
周りがざわつく中、彼女の足元に小さな水たまりが広がっていく。
店員が慌てて駆け寄り、「大丈夫ですか?」と声をかける。
魔女コスプレの女性は顔を真っ赤にして「ごめんなさい…」と小さく謝る。
この光景を目の当たりにした3人は、自分たちの状況がさらに厳しくなるのを感じた。
千夏が小さく「やば…見てたら私もヤバくなってきた…」と呟く。
美玲も「うん…私も…」と答える。足を組み替えながら、何とか我慢しようとしている。
悠月は今にも泣き出しそうな顔で「もう…出そう…」と言う。
美玲が必死に悠月を励ます。「悠月、頑張って!もう少しだから!」
千夏も「そうだよ、あとちょっとだよ!」と声をかける。
悠月は必死に頷き、両足をきつく閉じて踏ん張る。「う、うん…頑張る…」
その時、トイレのドアが開く音がした。次の人が入り、列が一つ進む。
3人は互いを支え合いながら、必死に我慢を続ける。悠月の顔は苦痛で歪み、美玲は小刻みに足踏みを繰り返し、千夏は深呼吸を繰り返している。
店内の空気は緊張感に包まれ、列に並ぶ全員が同じ苦痛と戦っているようだった。
突然、千夏の後ろで小さな悲鳴が上がる。振り返ると、キョンシーのコスプレをした可愛らしい女の子2人組が並んでいた。
「すみません…」一人が小さな声で言う。「並んでもいいですか…」
もう一人が付け加える。「本当に…限界で…」
千夏は自分の状況も厳しかったが、2人の切迫した様子に同情する。「あ、はい…どうぞ」
美玲が心配そうに後ろを見る。「大丈夫?千夏」
千夏は弱々しく笑う。「なんとか…」
その時、トイレのドアが開き、バニーガールコスプレの女性が出てくる。次のサキュバスコスプレの女性が急いで入る。
悠月がさらに苦しそうな表情を浮かべる。「あと…5人…」
美玲が励ます。「もう少しだよ。頑張って」
しかし、その言葉とは裏腹に、美玲自身も限界が近づいているのを感じていた。
数分後、再びドアが開く。サキュバスの女性が出てきて、次のナースコスプレの女性が飛び込むように入る。
キョンシーコスプレの2人組が小さく呻く声が聞こえる。
千夏は振り返って2人を見る。彼女たちの顔は苦痛で歪んでいる。
「大丈夫だよ」千夏が優しく言う。「みんな同じ状況だから…」
しかし、千夏自身も我慢の限界を感じていた。
再びドアが開く。ナースコスプレの女性が出て、次の魔女コスプレの女性が入る。
悠月がついに泣き出す。「もう…だめ…」
その瞬間、悠月の足元に小さな水たまりが広がり始める。
美玲が慌てて「悠月!」と声をかける。
悠月は顔を真っ赤にして、涙を流しながら「ごめん…ごめん…」と繰り返す。
店員が駆け寄ってくる中、美玲は悠月を抱きしめる。「大丈夫だよ…」
千夏も悠月を慰めようとするが、その瞬間、自分の限界も感じる。「あっ…」
キョンシーコスプレの2人組も、もはや限界だった。
混乱の中、美玲と千夏も限界を迎えつつあった。両手で必死に股間を押さえ、小刻みに足踏みを繰り返している。
そんな中、後ろのキョンシーコスプレの2人組が声をかけてきた。
「あの…すみません」一人が小さな声で言う。「私、青山桜って言います」
もう一人が続ける。「私は中村莉奈です。あの…お願いがあるんですが…」
桜が言葉を継ぐ。「私たち…本当にもう限界で…順番、替わってもらえないでしょうか」
莉奈も必死な様子で付け加える。「お願いします…もう出そうで…」
美玲は2人の切迫した様子を見て、心が揺れる。しかし、自分たちの状況も決して楽ではない。深呼吸をして、優しくも毅然とした態度で答える。
「ごめんなさい…私たちも本当に限界なの」美玲は言う。両手で股間を押さえたまま。「でも、みんなで頑張りましょう。もう少しだけ…」
千夏も、前を押さえながら振り返って「そうだよ…一緒に…頑張ろう…」と言う。
しかし、美玲の言葉が終わるか終わらないかのうちに、桜の表情が一瞬で変わる。
「あっ…」桜の小さな悲鳴が聞こえる。
桜の足元に、急速に水たまりが広がっていく。キョンシーの衣装が濡れていくのが見える。
「ごめんなさい…ごめんなさい…」桜は泣きながら謝り続ける。
莉奈は友達を慰めようとするが、自分も限界だった。「桜…大丈夫だよ…うっ…」
美玲と千夏は、目の前で起こる出来事に言葉を失う。同情と焦りが入り混じる中、自分たちの状況も刻一刻と悪化していく。
トイレのドアが開く音が聞こえる。次は悠月の番だったが、彼女はすでにお漏らしをしてしまっていた。
美玲が千夏に向かって「千夏…先に行って…」と言う。
千夏は躊躇するが、もはや限界だった。「ごめん…美玲ちゃん…」
千夏がトイレに駆け込む中、美玲は最後の一人として、必死に踏ん張り続ける。
果たして美玲は持ちこたえられるのか。そして、莉奈の運命は…。
千夏は慌ててトイレの個室に飛び込んだ。ドアを閉める音と同時に、彼女の小さな悲鳴が漏れる。
「あっ…」
千夏は急いでスカートを上げようとするが、震える手で上手くつかめない。焦りが増す中、彼女は何とかスカートをたくし上げる。しかし、その瞬間、大きな水滴が床に落ちる音が聞こえた。
「うっ…」
千夏は必死に踏ん張るが、下着の中で温かい液体が広がっていくのを感じる。パニックになりながらも、彼女は何とか便器に向かって体を向ける。
しかし、ポリスのコスチュームのベルトが邪魔をして、なかなか下着が下ろせない。
「お願い…開いて…」
千夏の指が震えながらベルトのバックルを必死にいじる。やっとのことでベルトが外れ、彼女は急いで下着を下ろす。
その瞬間、大きな水音が個室に響く。
「はぁ…」
千夏は何とか便器に座ることができたが、既に下着とスカートの内側は濡れてしまっていた。それでも、大半は間に合ったことに安堵の表情を浮かべる。
長い水音が続く中、千夏はようやく緊張から解放され、深いため息をつく。
「なんとか.間に合った…」
しかし、安堵感と同時に、濡れた下着の不快感と恥ずかしさが押し寄せてくる。千夏は顔を赤らめながら、どうやってこの状況を切り抜けるか考え始めた。
外では美玲が待っている。千夏は急いで身支度を整え始めるが、濡れた衣服をどうすればいいか途方に暮れる。
千夏は何とか立ち上がり、濡れたスカートを整える。鏡を見ると、顔は真っ赤で、目には小さな涙が光っていた。
深呼吸をして、千夏はドアに手をかける。外の状況がどうなっているか分からないが、友達のもとへ戻らなければ。
ドアを開ける音と共に、千夏は再び緊張感漂う店内の空気に触れることになる。
千夏がトイレに駆け込んだ後、美玲と莉奈は残された我慢を続ける最後の二人として、必死に踏ん張り続けていた。
美玲は両手で強く股間を押さえ、腰を曲げたまま小刻みに足踏みを繰り返す。「う…うぅ…」小さな呻き声が漏れる。彼女のポリスコスチュームのスカートの内側が、徐々に濡れていくのを感じる。
「だめ…もう…」美玲は歯を食いしばり、何とか最後の一線を越えないよう踏ん張る。しかし、少しずつ漏れ出す尿が、太ももを伝って靴下まで濡らしていく。
隣では、キョンシーコスプレの莉奈も同様の苦境に立たされていた。彼女は両足をきつく閉じ、体を前後に揺らしながら必死に耐えている。
「お願い…間に合って…」莉奈の囁きが聞こえる。しかし、その言葉とは裏腹に、彼女の衣装にも大きな染みが広がっていく。キョンシーの白い装束が、徐々に透けていくのが見て取れる。
二人は互いの状況を察し、時折目が合うと弱々しく微笑みを交わす。言葉を交わす余裕はないが、同じ苦境にある者同士の連帯感が芽生えていた。
美玲は莉奈に向かって小さく頷く。「も…もう少し…頑張ろう…」
莉奈も涙目になりながら頷き返す。「は…はい…」
しかし、時間が経つにつれ、二人の状況は悪化の一途をたどる。美玲のスカートの後ろ側に大きな染みが現れ、莉奈の足元には小さな水たまりができ始めていた。
それでも、二人は最後の希望を捨てずに耐え続ける。トイレのドアが開く音を待ち望みながら、美玲と莉奈は限界との戦いを続けていた。
彼女たちの服は既にビショビショだったが、完全に諦めるわけにはいかない。千夏が出てくるまでの、この長く感じる数分間が、二人にとっては永遠のように思えた。
千夏が出てくるや否や、美玲は急いで個室に飛び込んだ。ドアを閉める音と同時に、彼女の小さな悲鳴が漏れる。
「やっと…」美玲は息を切らしながら、急いでスカートのホックに手をかける。
しかし、さっきのディスカウントストアでのトラブルが頭をよぎる。「お願い…今度こそ…」
震える指でホックを外そうとするが、なかなかうまくいかない。目の前には便器があり、その誘惑に美玲の意識は揺らぐ。
「う…うぅ…」小さな呻き声が漏れる中、美玲は必死にホックと格闘を続ける。
その時、ドアをノックする音が聞こえる。
「美玲ちゃん、大丈夫?」莉奈の声だ。「急いで…お願い…」
美玲は返事をしたくても、余裕がない。全神経がホックと膀胱に集中している。
再びノックの音。「美玲ちゃん?」
美玲はパニックになりながら、「も…もう少し…」と小さく呟く。しかし、その声は莉奈には届かない。
ホックがようやく外れた瞬間、美玲の体が反応する。「あっ…」
便器に座る間もなく、温かい液体が一気に溢れ出す。
「だめ…止まって…」美玲は必死に踏ん張るが、もはや制御不能だった。
スカートを通して、床に水たまりが広がっていく。便器のすぐそばにいるのに、美玲はただ立ち尽くすしかない。
外では莉奈が必死にノックを続けている。「美玲ちゃん、お願い…急いで…」
美玲は涙を堪えながら、ようやく声を絞り出す。「ご…ごめん…もう少し待って…」
完全にお漏らしをしてしまった美玲は、どうやってこの状況を切り抜けるか考えたかったが、莉奈をこれ以上待たせるわけにはいかなかった
莉奈は個室の前で、両足をきつく閉じたまま小刻みに揺れている。キョンシーの衣装の裾は既に濡れ始めており、足元には小さな水滴が落ちている。
「美玲ちゃん、お願い…」莉奈は再びドアをノックする。しかし、中からの反応はない。
「う…うぅ…」莉奈は小さく呻き、両手で強く股間を押さえる。少しずつ漏れ出す尿を必死に堪えている。
後ろでは、既にお漏らしをしてしまった桜が、莉奈を励ましている。
「莉奈、頑張って!もう少しだよ」桜の声には申し訳なさが滲んでいる。
莉奈は振り返って弱々しく微笑む。「う、うん…大丈夫…」
しかし、その言葉とは裏腹に、また少し尿が漏れる。「あっ…」
莉奈は慌てて両足をさらにきつく閉じる。キョンシーの白い衣装に、徐々に大きな染みが広がっていく。
「美玲ちゃん…」莉奈は涙目になりながら、再びドアをノックする。「急いで…お願い…」
返事がないことに焦りが募る。莉奈は片足から片足へと体重を移動させ、何とか最後の一線を越えないよう必死に踏ん張る。
「だめ…もう…」莉奈の声が震える。
桜が心配そうに近づいてくる。「莉奈…大丈夫?」
莉奈はただ小さく頷くことしかできない。話すことすら、今の彼女には大きな負担だ。
再び少量の尿が漏れ、莉奈の足元の水たまりが少しずつ大きくなっていく。
「お願い…間に合って…」莉奈は心の中で祈り続ける。
しかし、美玲からの反応はなく、莉奈の状況は刻一刻と悪化していく。彼女は限界との戦いを続けながら、扉が開くのを必死に待ち続けていた。
突然、ドアが開き、美玲が恥ずかしそうな顔で出てくる。
「ごめん…」美玲が小さく呟くが、莉奈には聞こえていない。
莉奈は一瞬の躊躇もなく個室に飛び込む。ドアを閉める音と同時に、彼女の小さな悲鳴が漏れる。
「あぁ…」
必死にキョンシーの衣装をたくし上げ、下着を下ろす。同時にトイレに座ると尿が勢いよく溢れ出す。
「はぁ…」莉奈のため息が個室に響く。
彼女の体から緊張が解けていく。長い水音が続く中、莉奈は目を閉じ、この解放感に身を委ねる。
「やっと…」
1分以上が経過し、ようやく水音が収まる。莉奈はゆっくりと目を開け、周囲を確認する。
衣装の裾は濡れているが、大きな事故にはならなかった。彼女は安堵の表情を浮かべる。
丁寧にトイレットペーパーを使い、自分の体を拭く。濡れた衣装の部分も、できる限り拭き取る。
莉奈は立ち上がり、衣装を整える。鏡を見ると、顔は少し紅潮しているが、目には安堵の色が浮かんでいる。
深呼吸をして、心を落ち着かせる。
「よし…」
最後にもう一度周りを確認し、手を洗うために個室を出る。
莉奈が笑顔で個室から出てくると、美玲、千夏、悠月、桜の4人が待っていた。全員の表情に安堵の色が見える。
「お待たせ…」莉奈が少し恥ずかしそうに言う。
5人はコンビニの店員に向き直る。
千夏が深々と頭を下げる。「本当に申し訳ありませんでした。そして、ありがとうございました」
他の4人も一緒に頭を下げる。
5人は感謝の気持ちを込めて、それぞれ飲み物を購入し、店を後にする。
外に出ると、夜の冷たい空気が5人を包む。
コンビニを出た5人は、夜の街を歩きながら、それぞれの体験を語り始めた。
美玲が恥ずかしそうに切り出す。「私、本当にギリギリだったんだよね。あのホックが開かなくて…」
千夏が頷く。「わかる!私も本当に危なかった。スカートがたくし上がらなくて…」
悠月は少し悔しそうな表情で「私は…完全に間に合わなかった。あと10秒早ければ…」
桜も同意して「私も…。でも、莉奈が声をかけてくれて、少し楽になったんだ」
莉奈は照れくさそうに「私はなんとか間に合ったけど、本当に限界だった。美玲ちゃんが出てくるのを待っている時が一番辛かったな…」
美玲が申し訳なさそうに「ごめんね、莉奈ちゃん。あの時、本当に焦ってて…」
莉奈は優しく笑う。「ううん、大丈夫だよ。みんな必死だったもんね」
千夏が思い出したように「私、トイレに入った瞬間、少し漏らしちゃって…でも、なんとか間に合ってよかった」
悠月が少し悔しそうに「いいなぁ。私はもう、完全にアウトだったよ。でも、不思議と恥ずかしいより安心した気分のほうが大きかったな」
桜も頷く。「わかる。私も漏らした瞬間、すごくホッとしたんだ。変な話だけど」
美玲が笑いながら「みんな、本当に必死だったんだね。私なんて、便器が目の前にあるのに…」
5人は互いの経験を聞きながら、時に笑い、時に同情し合う。
莉奈が言う。「でも、こんな経験、普通じゃできないよね」
千夏も同意して「うん。大変だったけど、なんだか貴重な思い出になりそう」
悠月が付け加える。「そうだね。これで5人の絆が深まったってことかな」
美玲が明るく言う。「そうだよ!これからは『おしっこ仲間』だね」
全員が笑いながら「おしっこ仲間!」と声を合わせる。
5人は、この予想外の出来事で生まれた新しい友情を噛みしめながら、夜の街を歩いていく。帰路に着く彼女たちにはなんとも言えない充実感が漂っていた。